レクザムのニューコンセプト・スキーブーツ<R-EVO>

発想に基づくラスト設計とシェル設計の融合が、スキーを円弧状にしならせて回旋させ、荷重パワーを開放させてスキーを推進させるという一連のスキー操作をラクに行える、これまでにない簡単かつ軽快なスキーコントロール性能を実現。さらに、様々な足型に自動で対応する独自のシェル設計は、足の負担を軽減し、かつてない快適性を全てのスキーヤーに提供します。

さらにハイエンドモデルでありながら従来の17%もの軽量化に成功するとともに、新機構のダブルVカット・シェルの採用で飛躍的な足入れのしやすさも実現しています。
このレクザム・スキーブーツの新たなる進化のコンセプトをR-EVO / REXXAM EVOLUTIONと名づけました。

1.POSITION理想的な足のポジションを自然に再現するラスト設計

通常、人間の足は、負荷をかけた状態と負荷をかけない状態では、足の形状は大きく異なってきます。
例えば踵骨は、体重をかけると傾くことが多く、踵骨が傾くことで上に乗る距骨、脛骨、腓骨が傾き、ひざ入れの方向も内側に流れます。
ところが、足に負荷をかけない、例えば足を宙に浮かせたような状態では、踵骨が垂直となり、距骨も水平となり、脛骨・腓骨とも真っ直ぐな、足にとっての理想的な状態となります。
この足の理想的な状態をラスト設計によってスキーブーツの中に再現するのがR-EVO POSITIONです。ラスト設計により、スキーブーツを履くとカカト部の土台となる踵骨を自然に垂直方向に導きます。
またスキーの回旋操作では、脛骨と腓骨のひねり運動と踵骨の動きが連動。ヒザがスムーズにスキーの方向に向くため、ズラシ操作を自由にコントロールすることができます。
加えて、R-EVO POSITIONでは距骨と隣接する舟状骨も理想的な位置に誘導。甲部分の形状を前傾時でも保持し、よりリラックスした状態でポジションのキープが行えます。

Merit

  • ヒザが真っ直ぐ入りやすい
  • スキーの回旋操作をしやすい
  • 足のストレスが少ない

2.LINK FRAME振動を呼吸し、なめらかな滑りを実現するロア・フレーム設計

滑走時、スキーブーツには前後・上下・左右から力がかかります。フロント / センター / リア3つのセクションで、ロア・フレームの肉厚や形状等、それぞれの部分の最適設計でフレームのサスペンション機能をコントロール。フレームの各セクションを相互にリンクさせることでスキー板がきれいな円弧状にたわみ、そのタワミを解放することで発生するスキー板のレスポンスがスキーを推進させ、なめらかな滑り実現します。

FRONT section

雪面のとらえとコンタクトを重視した設計。
曲げ・ネジレの両方向に対して強い強度を持ちつつ、振動は中程度に吸収する設計。

CENTER section

振動吸収を重視した設計。

ソール、ボトム立ち上がり、フレームの肉厚設計を調整することで振動を適切に吸収し、サスペンション機能をフルに発揮。同時に曲げ方向への適切な剛性により、ソールがきれいにタワミやすい設計。

REAR section

切れとパワーを重視した設計。

曲げ、ネジレの両方向に対して強い強度を持ち、パワーを的確に伝達する設計。

ENERGY GROOVE LINE

緻密な構造設計から生まれた造形ラインをロア・フレームに刻み込みました。
R-EVOの外観的な特徴となるロア・フレームの造形ライン、それがENERGY GROOVE LINEです。

フロントからセンターにかけて振動吸収性能を高め、リアセクションではパワー伝達を助ける、各セクションに適したフレーム性能を実現するための肉厚設計から生まれた機能デザインです。

造形ラインの位置・形状・深さを調整することで、それぞれのセクションに最適な振動吸収性能とパワー伝達性能をコントロールしています。

SCOOP SOLE

ソール・サイド部分に振動吸収性能を高める窪みを設定。 窪みの位置・形状・深さを調整することで、それぞれのセクションに最適な振動吸収性能をコントロールしています。

Merit

  • スキーをたわませやすい
  • 一連のターン操作が切れ目なくスムーズに行える
  • フロントからセンターにかけての振動吸収構造がなめらかな滑りを実現
  • アイスバーンや悪雪でもコントロールしやすい
  • 必要な時にずらし易い

3.AUTO FITスキーヤーの足幅に合わせてオートマチックに足幅を調節

MULTI FLEX POINT

シェルの肉厚設計により、複数のフレックス・ポイントをロア・フレームにデザイン。 シェルの厚みを薄くしたフレックス・ポイントを支点とし、関節のように折れ曲がりやすい構造です。
広い足幅に対してはシェルが自動的に広がり、甲部分の形状を保持したまま、バックルの締め込みが可能。 スキーヤーの足にあわせてオートマチックに足幅を調整します。
また、フレックス数値が大きい剛性の高いモデルでも、マルチ・フレックス・ポイントによってスムーズな巻き込みを実現します。

Merit

  • バックルを締めこんでも甲部分がきつくならない
  • ロア・フレームの強度と締まりやすさを両立

AUTO FIT SLIM / 150S, 130S : 92-95mm
AUTO FIT SLIM / 120S, 110S, 100S, 90S : 92-96mm
AUTO FIT MEDIUM /150M, 130M : 96-100mm
AUTO FIT MEDIUM / 120M, 110M, 100M : 96-102mm

ココにも注目!

DOUBLE V-CUT SHELL

ダブルVカット・シェル

ロアシェルの重なり部分に、シェルを開きやすくするダブルVカット・シェルを採用。

重なり部先端のVカットに加え、Vカットの下部にも浅い切れ込みのVカットを組み合わせたダブルVカット構造は、シェルを開く力が弱い女性や高齢者にも、これまでにない着脱のラクさを提供する親切設計です。

LIGHT WEIGHT DESIGN

ロアシェルを17%軽量化

シェル肉厚の見直しと最適設計の結果、ハイエンドモデルとしての性能を落とさずに、ロアシェルの重量を17%もの大幅な軽量化に成功しました。(当社従来比)